同じ番組制作スタッフによる音楽ドキュメンタリーのビデオ・ジャケット及びポスターをアートディレクション、デザイン。 番組本編の内容(テーマ、演出、編集、雰囲気など)を熟慮の上、デザイン制作しております。
アメリカン・ギターズ
the american guitars video series
フジテレビ/リットー・ミュージック
art direction & design: naoshi toyonaga
objet: akira murakami
ジャケットはブランド毎にギターのヘッドをシンボル化。
ポスターでは番組全体をシンボライズするオブジェ起用を提案。
オブジェは京都のアーティスト、村上明氏の作品。
ボテガネをくり抜き溶接したこのオブジェ、実物のアコーステック・ギターとほぼ同じ大きさがあります。
ポスター用に撮影するため京都から送っていただきました。
「もっと赤くしたいんやったら、希硝酸水を霧吹きでかけて2・3日待てばええ感じになるから」
・・・・・・
良いものを作り上げる前提での、前向きな村上さんのお申し出と今なら理解できるのですが、やはり作品に私が手を加えるなど考えられないことです。
オブジェはそのままの姿でポスターにしました。
紙はアラベールのナチュラルを使用。
ポスター自体の存在感を高めました。
ブルース・オン・ザ・ロード
blues on the road video series
フジテレビ/リットー・ミュージック
design & illust: naoshi toyonaga
copy: yoshinobu morita
現地のブルースマンへのインタビューを中心に
ライブ演奏も交えて構成されたドキュメンタリー。
デルタ・ブルース編とシカゴ・ブルース編からなる。
「アメリカン・ギターズ」ビデオ・ジャケット同様、イラストも制作。
特色4色(マットブラック:地色、グロスブラック:イラスト、茶系:イラスト背景、赤系)で印刷。
イントゥ・ザ・ミュージック
into the music
フジテレビ/リットー・ミュージック
design & illust: naoshi toyonaga
copy: fumiharu ueda
アメリカンミュージックの源流を探るドキュメンタリー。
心揺さぶる音楽には、厳しい歴史的・社会的背景が存在することを糺す内容。
美しい音楽へ至る前の一つの関門としてこのビデオシリーズを捉え、
その象徴として「扉」を設定。
「扉」は番組制作スタッフがロケ現場付近で個人的に撮影したストックからチョイス。
(廃屋となった劇場の入口とか)
各巻の音楽ジャンルを代表する楽器のイラストも制作。
特別展覧会 黄檗の美術
江戸時代の文化を変えたもの
京都国立博物館
design: naoshi toyonaga
隠元隆琦が日本にもたらしたのは禅宗だけでなく、
書・絵画・陶芸など多岐にわたり、且つ時代を超えて長くその後の日本文化に影響を与えたそうです。そうしたジャンルを超えて江戸時代を斜めに大きく切り取った、当時としては珍しい企画展覧会のポスター。京都国立博物館のお仕事をレギュラーにしてらしたアーティスト村上明さんにご紹介(譲って?)いただいた案件。
隠元隆琦が開いた黄檗宗の総本山萬福寺に取材。
多岐にわたる膨大な展示予定の美術品のスチールと痛ましい格闘を展開したデザイン案と、
独特の建築デザインを取り入れた萬福寺の空気の中にシンボリックに隠元隆琦の肖像を代表させた案を提出。
禅における調和を表す円や敷石のパターン、卍崩しなどをデザインに取り入れました。
不思議の国のフェアリー・テール
青空のカウント・ダウン
フェアリー・テール デビューシングル
センチュリーレコード
art direction & design: naoshi toyonaga
photo: yoshinobu nemoto
hair styling & make up: miki morimoto
styling: toshie ishihara
残念ながら短命に終わったアイドル・グループ。
デビュー・シングル、初回限定付録ブックレット、ポスターのアートディレクション&デザイン。
セカンド・シングル用の撮影を終えたところで私が病気ダウン。
その後、特典ミニ・フォトアルバムを制作。
こういう経験もしましたという参考程度に。
とにかく時間がナイ案件でした。
初回顔合わせの打ち合わせのその席で、デビューのキービジュアルを決定するよう求められるなどなどなど。
プロモーションから戻ったA&R氏曰く、
「このポスター、関西のあるレコード店で”エロい”って言われちゃいました」。
それはイマジネーションが不健全に豊かなだけです!!
・・・と、今なら答えられるのに、当時はソーッスカァ?とつまらん返答した記憶があります。
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